気になった法律

法律に対する感想を書いています

結婚詐欺の立件

「心臓カテーテル手術を受けなければいけない。手術は2回でそれぞれ62万円くらいかかる」とうそをつき、計70万円をだまし取った疑い。同署によると「何も話したくない」と認否を留保している。

 同署によると、容疑者は約15年前から同様の手口で宮城や東京など1都5県の女性計20人から計約1億6000万円をだまし取ったとされ、同署はこれまでに被害総額計約3500万円分を立件した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170120_13017.html

結婚詐欺の被害にあったとして警察へ行けば、まずはそれが詐欺かどうかわからないというところがスタートになると思います。

 詐欺の内容からすると、被害者としては確認できないことが多く、対応が難しい事件も難しくないと思います。

この事件で警察が動いた事情としては、被害総額が多かったことや、欺罔内容が具体的に検証できる事情があったのことはあるのでしょうが、個々の被害者としてはやはり対応は容易ではないと思います。

警察に対して被害を届け出て、ある程度警察側で情報をプールするということも求められるように思います。また、前科があったこともやはり大きいのでしょう。

逮捕報道と削除の申立て

  インターネットで自分の名前を検索すると、約5年前に迷惑防止条例違反容疑で逮捕された内容が表示されるとして、男性が米グーグルに検索結果の削除を求めた仮処分申し立てで、横浜地裁川崎支部(始関正光裁判長)が削除を命じる決定を出していたことが9日、分かった。10月31日付。

 男性は2011年12月に迷惑防止条例違反容疑で逮捕され、「軽微な犯罪なのに、仕事に就いても辞めざるを得なくなる」として仮処分を申し立てた。今年6月に地裁川崎支部が削除を命じ、グーグルが申し立てた異議を10月に退けた。検索結果は既に削除されている。

http://jp.reuters.com/article/idJP2016110901001595

 この判断において、5年経過していることなどを考えると、仮に請求が認められなくとも、時間をおいて何度でも申し立てるという状況にもなるように思います。

そもそも、逮捕時においても公表する必要性はないようには思います。

虚偽の出生届による日本在留

  在留資格を得るために偽装結婚した日本人男性を父親とする嘘の出生届を提出したとして

http://www.sankei.com/west/news/161211/wst1612110032-n1.html

偽装結婚そのものが犯罪ではあり、電磁的公正証書原本不実記録・同供用が成立します。そして、子の日本への在留を得る方法として、偽装結婚の夫婦間で生まれた子として出生届を出したとのことです。同出生届についても、電磁的公正証書原本不実記録・同供用が成立することになります。

偽装結婚の場合は、婚姻意思の存在という規範的な要件の評価が難しいことがあるように思いますが、虚偽の出生届となれば、客観的事実の認定だけで足りることであり、戸籍制度の信頼を失わせるという説明もしっくりきます。

ただ、この子が実際に偽装結婚間の子であれば、日本人の子となるわけで、母又は父である外国籍の者も、日本人の子の親という立場を得ることにはなりますね。

生活苦による強盗未遂

  21日午後2時40分ごろ、福岡市東区名島(なじま)1丁目の福岡城浜郵便局で、女がカウンターで男性局員に包丁を見せ、紙袋を渡して「この袋に400万円入れろ」と脅した。福岡県警によると、男性局員が非常通報装置のボタンを押し、数分後に駆けつけた警察官が、局を出ようとしていた女の身柄を確保。強盗未遂容疑で現行犯逮捕した。

 東署によると、女は同区城浜団地の無職 容疑者(44)。容疑を認め、「生活が苦しく、借金がある」と供述しているという。

http://www.asahi.com/articles/ASJCP65X3JCPTIPE02Q.html

 動機は警察の発表によるのでしょうが、生活苦から強盗をしても、報われることはないだろうなとは思います。

ただ、この事件、未遂とのことですので、なぜ被疑者が立ち去ろうとしたのかというところは、気になるところです。郵便局側の対応の結果かと思います。

詐欺の会社組織化

  おれおれ詐欺にだまされた高齢女性からバイク便で現金を受け取ったとして、警視庁滝野川署は、詐欺の疑いで、バイク便会社経営の 容疑者(32)=東京都中野区大和町=を逮捕した。

 同署によると、 容疑者の会社は今年4月、渋谷区で設立された。特殊詐欺での現金回収が目的の会社の可能性があり、同署は他にも被害があるとみて裏付けを進める。

http://www.sankei.com/affairs/news/161123/afr1611230015-n1.html

 もし特殊詐欺のために会社を設立したとなると、会社の体裁をとることにより、荷物を渡す人の信用を得やすくしたり、情を知らない従業員を雇い入れやすくすることは考えられます。

もちろん、情を知らずに依頼を受けた可能性もありますから、今後の捜査の伸展次第で事件像の評価は変わってくるものかと思います。

学生が起こした事件における大学の責任

  千葉市内にある飲食店のトイレで女性に乱暴した疑いで、千葉大医学部の五年生の男三人が県警に逮捕された事件。千葉大は二十二日、同大西千葉キャンパスで記者会見し「大変ご迷惑をお掛けしました」と謝罪した。同大は同日、医学部内に調査委員会を設置。大学としては逮捕事実や容疑者の特定ができていないとして、情報収集ができた時点で、対応を明らかにしたいと述べるにとどまった。

 会見には、渡辺誠理事と中山俊憲医学部長が出席。二十一日に報道機関からの取材で、学生が逮捕された事実を知ったという。徳久剛史学長の指示で医学部に二十二日朝に調査委員会を設置し、事実関係の調査を始めた。中山医学部長は「事実なら非常に残念で社会的責任を感じています」と述べた。
 医学部五年生の男三人は、今年九月下旬ごろ、千葉市中央区の飲食店のトイレで、飲み会に参加していた女性を乱暴するなどしたとされる。 (黒籔香織)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201611/CK2016112302000149.html?ref=rank

 学生が問題を起こしたときに、大学側が謝罪をすることが当たり前のようになってきていますが、大学側もあくまでも社会的責任の限りでの対応をしており、誰が何を求めているのか、わからなくなってくるところもあります。

社会的責任を負う主体の範囲は不明瞭ですし、警察以上の調査というもの簡単ではありません。

もちろん、この類の事件が起こることは望ましいことではありませんから、予防策を含めて対策が検討されるところだとは思います。

他人の前で酔う怖さ

  女性に集団で性的暴行をしたとして、千葉県警捜査1課が21日、千葉大医学部の男子学生3人を集団強姦(ごうかん)容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材で分かった。

 関係者によると、男子学生はいずれも20代で、千葉県内で女子大生に3人で性的暴行をした疑いが持たれている。男子学生らが酒に酔っていた可能性があり、県警は当時の状況を詳しく調べる方針だ。

 慶応大では9月、未成年者への飲酒をあおるなどの行為があったとして学生団体「広告学研究会」が大学側から解散を命じられた。この問題を巡っては研究会メンバーから飲酒させられ集団で性的暴行を受けたとして、10代の女子学生が神奈川県警に相談し、同県警が捜査を進めている。

 

 また、今月21日には近畿大の学生(22)らが20代女性に飲食店で大量にシャンパンを飲ませて意識不明の状態に陥らせ、わいせつな行為をしたとして準強制わいせつ容疑で大阪府警に逮捕された。

http://mainichi.jp/articles/20161122/k00/00m/040/141000c

 最近の報道が目立つ印象を持ちますが、おそらく古くから同様の事件はあったのでしょう。

報道されている内容を見ますと、酒あるいは薬物等がからんでいる事案が多いようです。飲み慣れない者にとっては、一般の酒が意識を失うに十分な力を持っていますから、薬物にはあまり注目すべきでないように思います。

他人の前で意識を酔うことの意味や怖さについて、啓蒙されるべきと考えています。

身代わりによる犯人隠避

 佐川急便社員で東京営業所(東京・江東)の運転手が勤務中に駐車違反をした際、知人らを身代わり出頭させた事件で、警視庁交通捜査課は22日、同営業所係長、 容疑者(35)=江東区、同、 容疑者(41)=千葉市中央区=ら男6人を犯人隠避や同教唆の疑いで逮捕した。

 宅配便大手の社員らが身代わり出頭に関与したとして逮捕されるのは異例だ。同課は 容疑者ら上司の指示の下、不正が組織的に繰り返された疑いがあると判断。運転手の身代わりで出頭した会社員の男(42)に犯人隠避容疑を、 、 両容疑者ら出頭を依頼した側の5人に同教唆容疑を適用した。6人は容疑を認めているという。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG22H6E_S6A121C1CR0000/

 犯人隠避が報道されることは珍しいように思いますが、身代わり出頭であれば、理屈として明瞭な事案かと思います。

共犯者6人となると、事業所ぐるみでの事件のような印象を受けます。

おそらく違反点数の関係で行われたのだと思われますが、複数回行われていたようですので、自動車を運転することが重要な会社としては、対策を講ずる必要に迫られているように思います。

高齢者に対する暴行

  千葉県茂原市で74歳の妻を杖で殴るなどしけがをさせたとして、78歳の夫が逮捕されました。妻はその後、死亡しました。
 傷害の疑いで逮捕されたのは、茂原市中の島町の無職・ 容疑者(78)です。警察によりますと、 容疑者は、4日、自宅で妻の さん(74)の腰や腹を杖で殴るなどの暴行を加えた疑いがもたれています。5日、一緒に住む娘(45)から「母親が冷たくなっている」と通報があり、消防と警察が駆けつけましたが、郷子さんはその場で死亡が確認されました。

 調べに対し、 容疑者は「自分がやったことだ」と容疑を認めているということです。警察は、暴行と死亡の因果関係を調べています。

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-73719/

70代の高齢となるといくら健康であっても、体は弱くなっているでしょうし、暴行に対する抵抗録も弱っているでしょう。

ましてや杖などの道具を用いての暴行となると、その侵害の度合いは、想像よりも高度であると思います。

そのよに体力の素因を考慮した上での暴行と死亡の因果関係の判断は、認められやすいと思われ、それゆえ慎重な判断が求められるように思います。